継続は力なり

ブログ、移転しました。

なんでかっていうと今まで使ってたのがFC2ブログってところなんですが、何かと自由が効かず不便してましたので、いっその事移転し独自のサイトとして生まれ変わることにしたんです。

更新が年に数回になれど、それでも毎日アクセスがありますし、更新すれば即コメントも書いてもらえたりと、しょうもない事でも継続はするもんだなぁと思いました。

継続は力なり

もはや聞き飽きたほどよく聞くことわざですね。

なんにせよ続けていればそれが実力となる、という感じの意味だと思います。

これは確か中学生くらいの時の話だと思います。

クラスに岩村君って言う男の子がいましてね。こいつが頭もそれほど良くなく運動もさほどできない。

だけどもクラスで頭が良かったり運動が出来たりちょっとワルかったりして、力を持ってたり人気だったりするヤツに引っ付いて気弱なヤツをいじめる、というか上に立って威張るみたいなロクでもないやつだったんですね。

子供ながらに「コイツはロクなもんじゃないな」とは思ってたんですが、家も近いし何かと一緒になる事も多かったんです。



僕の小中時代ってなかなか面白くって、まぁだいたいグループって分かれるもんじゃないですか。

よくあるのが今で言う陽キャ、隠キャみたいな感じだったり不良グループだったり。

しかしですね、僕らの学校だと

[スーパー運動部系]

[ちょっと不良系]

[文化系]

のグループ。

これだけ見ると[運動部系][不良系]と[文化系]では決して仲良くならない感じがしますよね。

しかしですね、この[文化系]には、僕、とその親友、祐くんが所属しておりまして、この2人は幼少期からの大親友なのですね。

それで僕は不良グループのリーダー格と小学校入学から仲が良く、周りが震え上がる不良の彼のキンタマを掴むことができる唯一の存在だったのですね。タマタマ入学した時に席が隣りだっただけなんですけどね、タマタマ。

 

そして祐くん。彼は筋金入りの野球少年。なぜ野球部に入らなかったかと言うと校外でもっとレベルの高いチームに所属していたために部活は出来なかったのです。
僕も生まれつき非常に目が悪く、スポーツなんて到底やりたくもないので文化系になりました。

 

そんな僕ら2人がいるために[文化系]グループは[不良グループ]と[スーパー運動部]とめっちゃ仲が良いという不思議な関係が出来上がったんですね。

でも実際、文化系の男子なんてぶっちゃけ根暗が多く、普通ならいじめられそうなもんだったんですけどね、体育祭ではスーパー運動部にフォローされたり、地元ゲーセンで他校に絡まれても不良グループが助けてくれて、なんだかうまく回っていたんです。
そんでもって女子にモテるのだってスーパー運動部と不良グループ。そうなると自然と仲の良い文化系も女子たちと仲良くなります。

 

ここで、実は第4のグループが存在します。
それが[ほどほど運動部系]です。

スーパー運動部系ほどではないが運動部に属し、文化系を下に見てるという厄介なグループです。

そんなほどほど運動部系、スポーツで敵わないスーパー運動部系と近寄ることのできない不良グループはともかく、根暗の文化系が女子にモテるのなんて面白い訳もありません。

文化系の人たちは元は根暗ですから、近くにスーパー運動部系や不良グループ系がいない隙を見てほどほど運動部系は文化系をコケにしたりするんですね。

そんなことを話していると

スーパー運動部系は

「そんな連中相手にするなよ☆」

不良グループ系は

「俺らがぶっ殺してやるよ☆」

と、言いますがとは言え文化系はそんなこと出来ませんよね。

 

そんな厄介なグループ、ほどほど運動部系ですが、
それのリーダー格が先述の岩村君です。

実は岩村君はそこそこスポーツもできますし、僕と同じように不良グループのリーダー格とも仲が良い。
しかし運動部は途中で辞めてしまいそれからというものの自分より大人しい人を見つけコケにする性格になってしまいました。
僕も小中と同じ学校ですし、家も近い。よく下校時に一緒になったりしましたが

「よくジュンと一緒にいる〇〇ってマジキモいよなww」

などと文化系と友人を馬鹿にしたりされまして。僕もそういうのはやめてくれと言っても聞かず困っておりました。
そんな僕のこともいないところでコケにされているのを人づてに聞き、もう少し距離を置こうと決めました。

 

そんなある日ですね、僕は違う文化系グループの友人と歩いていると、そこには岩村君が。

小さなドブ川のフェンスから身を乗り出し
「ちっ、惜しいっ!!」と叫んでいます。

…何やっとるんだ、コイツは。。
通り過ぎようとしましたが僕らに気づいた岩村君は

「あそこで松ぼっくりを拾って、投げてあの穴に入れたらクリアな。」

どうやら松ぼっくり投げて、排水が出てくる小さな穴に投げ入れようとしてるみたいです。

マジかコイツ、中学にもなってそんなことやってるのか。

 

「大変だね」

僕らはそう言い立ち去ろうとしました。

「ああ、1日1チャンスでもう2週間やってる」と。

「頑張ってね」と返事をすると

「継続は力なりだからな!」

とのこと。一生やってろ。

 

 

またしばらくたったある日、僕は先日岩村君の松ぼっくり投げを目撃した友人に呼び出されました。

「実はね、困ったことになってて…」

話を聞くと岩村君。後日、例の松ぼっくり投げを見事成功させたようで、そこに通りかかってしまった僕の友人に

「お前もやれ!入れられなきゃ俺の勝ちな。」

と言い出し、投げてみたものの入る訳もなく

「出来なかったからお前はオレのパシリな!」とか言い始めたそうな。

アホくさ、とも思いましたが友人は悩んでいますしじゃあ岩村君に言っといてやるよと約束しました。

 

 

「訳のわからん事言うのはやめてくれ」

僕は岩村君に言いました。

「俺の勝ちなんだから良いだろ!」

勝ちってなんだよ、勝ちって。

「とにかく俺に認められたければ成功させるんだな!」

そう岩村君は言います。

実際、穴は川を挟んで向こう側。穴は松ぼっくりがやっと入るくらいの大きさで正直難易度は高そうです。出来る気がしない。

「難しいけどな、何回もやればいつか成功する。継続は力なり!」

そう岩村君は僕を鼓舞しますが、つーかそんなしょうもない事継続してやりたくない。

 

ふと、ここで僕は良くないパターン入ってしまった、と気付きます。

もしここで僕が松ぼっくりを投げて失敗する。

すると僕は岩村君に負けた事になります。

だからといってやらなければ「出来ないから逃げるんだ」と言われる事でしょう。

つまり、僕は事を収めるには「継続して松ぼっくり投げを成功させる」しかないんです。

マジでやりたくない。アホくさすぎる。

 

 

「おーい、何してんのー?」

僕が深いため息をついたくらいにですね、そう声をかけられました。

「何してんの?」

そう声をかけたのはスーパー運動部系の一人と不良グループ系の一人。つまり僕たちの仲良しグループです。

「松ぼっくり投げてあそこに入れられたら勝ちなんだ!」

岩村君はそういいました。

スーパー運動部系はネアカですからね。それを聞くと

「どれ?ヒェー、ムズいだろー!!」

そういうと松ぼっくりを投げました。

もちろん入るはずもなく、「ムッズー!!」と楽しそうに笑ってます。

「俺成功させたんだ!」

岩村君は自慢しています。

 

「へー、すげー!何回かやれば行けそうだなぁ、あ入った!」

と、さすがはスーパー運動部。あっさり成功させました。

「や、やるね!」

松ぼっくり投げというアイデンティティを奪われた岩村君は悔しそうではありましたがスーパー運動部には敵いませんでした。

「よっしゃ、じゃあ次は蹴って入れようぜ!!」

と、今度は松ぼっくりを蹴って入れようとしているスーパー運動部。

「ほら、お前もやれよ!」

スーパー運動部は不良グループに言いますが

「やんねーよ、やっても出来ねーよそんなこと」

と言い捨てました。

 

そこに、例の文化系の友人まで部活を終えて通りかかりました。

「あっ…」

彼は岩村君を見るとクルッと翻し戻ろうとしましたが

「おーい!ちょっと来いよー!」

スーパー運動部が呼び止めました。

「あの穴にね、これ投げて入れるんだ!」

スーパー運動部がそう言うと

「出来ないよ、出来ないとパシリやらされるからやりたくないよ…」

と言いました。

「なにそれ?」

不良くんは言いました。

「あっはっは、なるほど!じゃあお前パシリな!」

スーパー運動部は不良くんに笑いながら言いました。

「テメーこのやろー。おい岩村、コツ教えろや。お前ら全員パシリにしてやんぜ」

そう岩村君に不良くんは言うと松ぼっくりを投げ始めました。

 

松ぼっくりを投げ続ける三人を見て僕は

「しょうもないもんが流行ってしまった」

と、また深いため息をついたのでした。

 

 

次の日。

「おい、なんか飲みもん買ってこいや」

スーパー運動部は不良くんに言いました。

結局あの日、松ぼっくり投げを成功させられなかった不良くんは1日スーパー運動部くんのパシリをやる事になったみたいです。

「テメー覚えてろよ」

不良くんは言いますが、

「あ?成功させられてないヤツが俺らに逆らうんじゃねぇよ。なぁ岩村!」

スーパー運動部は岩村君と肩を組み不良くんを笑いました。


もちろん、岩村君は不良くんをパシることなど出来ません。しかと松ぼっくり投げを出来なかった文化系の友人もコケにはできません。出来なかったことを馬鹿にすると不良もまとめてコケにする事になりますから。

スーパー運動部の功績はそれだけではありません。「1日パシリ」というルールを決めた事で、松ぼっくり投げを成功していない文化系の友人も不良くんも次の日からはパシる事が出来なくなりました。

 

結局。

岩村君は唯一浮いていたそこそこ運動部系のリーダー格でしたが、松ぼっくり投げというアホみたい遊びのおかげで、すっかり打ち解け文化系の友人のパシリ扱いもなくなり、4つあったグループも結局すっかりなくなりました。

 

 

継続は力なり。

松ぼっくりも投げ続ければ分裂していた皆が、ひとつになるってもんです。

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