言葉の力。
性懲りもなく相変わらずものすごいアクセス数です。
某コピペブログに掲載されたのがデカかったのかな。
頑張ります!
そして、本題。
言葉って凄いよね。
僕も実際、翻訳やら通訳やら言葉を使った仕事してるっていうのもあるし、こうやってブログ書いてたりもするでしょ??
言葉があるからこそ僕は仕事も出来て生きていくことも出来る。
それに、音楽にあわせれば歌になるし、たった一言で人を幸せにも出来るし恐怖に中にでも陥れることができる。
そんな大切で便利な言葉を失ったときの話です。
喉の腫れが酷くてですね、それを手術でとっちゃったことがあるんですね、僕。
当然術後は話すことを禁止されまして、2週間くらい身振り手振りでコミュニケーション取るしかなかったんですよ。
まぁ、入院してるしそこまで困りませんでしたが。
それで、僕のお見舞いにいろんな人が来てくれてお見舞いの品を持ってきてくれるんですが、食べ物などは術後なので当然食べれないので、病室の共同スペースに同じ病室に入院してる人で食べてくださいって意味で置いてたんですよ。で、みんなでちょこちょこ食べたりもしてたんだ。
そんな入院生活、同じ病室に石井さんっていうおじいちゃんが入院してたんですね。
詳しい病名までは知りませんがちょっとボケているような。
みんな退院したり別の病室に移ったりと最終的にそのおじいちゃんとオレの二人だけになりました。
しかし、そのおじいちゃん、食事制限されてたんですね。
たまに、勝手に売店でお菓子買ったりして怒られてました。
ある日、そのオレが置いていたお菓子類が減ってたんですよ。
おじいちゃんも食べちゃいけないはずだし、オレか石井さんの知り合いがお見舞いに来て食べたのかなーってくらいにしか思ってなかったんですよ。
しかし、ナースがおじいちゃんをすっごい怒ってた。
「石井さん!食べちゃダメって言われてるでしょ!!」
「俺は食べてないよー」
「じゃあなんで減ってるんですか!ジュンさんは食べれないから石井さんしかいないでしょ!」
石井さんが食べてたそうだ。
あんな塩っ辛いせんべいなんか食べて、死んじまうぞ。とか思ってました。歳はとりたくないもんですね。
暫くたってまた減っていて石井さんがまたナースに怒られて、また暫くたってまた減っていて石井さんがまたナースに怒られてとそんな日々が続きました。
その度に食べてないと嘘はつくし、反抗するのでこのままじゃ良くない、と判断したんでしょう。
石井さんは一人部屋に移され自由を奪われてしまいました。
そして、結局オレ一人になったある夕方に初めて見たんです。
お菓子が何故減っていたか
カラス
カラスが窓から入りお菓子を食べてました。
僕はパニックを起こしナースコールを押してナースを呼びましたが、人の気配を感じたのかカラス逃亡。
ナースが来た頃にはもう居なく、オレは必死にカラスが食べたことをジェスチャーで伝えようとしましたが、
「何?どこか痛いの?すぐに良くなりますから、一緒に頑張りましょうねー」とか言いやがる。そうじゃねぇよ。
結局カラスが真犯人だとは言えず僕も退院することに。てかもう退院が嬉しくて言うの忘れてた。
でも、オレが話せさえすれば石井さんはあんな狭い部屋に閉じ込められなかったのではと悔やみました。
オレさえ話せれば。本当のことを話せさえすれば。
散歩が好きだった石井さん。
ダメだって言われてるのに花を持ってきてはコップに浮かべ怒られてた石井さん。
オレに夕日が綺麗だったと教えてくれた石井さん。
楽しみを奪ってしまった。
ゴメンね、石井さん。
その気持ちを込め挨拶をしに石井さんの病室に行くと
せんべい食ってた。
もう、お前そこに居ろよ。
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手が動くなら筆談すればよかったのでは??
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> 手が動くなら筆談すればよかったのでは??
もちろん、普段の生活では筆談でした。
正直、石井さん事件は僕の中でそんなに大事じゃなかったw