あの雲を超えて

こんにちは。ゆんです。

今回は前回の予告通り、あの話をしたいと思います。

友人A「あーあ、なんか良いことないかなー。」

そんな台詞が口癖の友人が僕にはいた。

ゆん「例えば?」
友人A「退屈なんだよね。」
ゆん「失礼だな、俺と一緒に居る時に。」
友人A「違う違う!今退屈なんじゃなくて、普段の毎日の話をしてるの。」

僕と彼は共に音楽活動をしていた仲間だ。

大層に音楽活動とはいえども、経験のある人なら分かると思うが趣味が高じただけのもので
オーディションを受けるとか、そういうものではなく仕事の合間に気の会う仲間で集まってるだけだった。
たまに自分たちでお金を払いライブハウスを貸しきって友人などを呼ぶ、などの活動がほとんどだ。

ゆん「ほら、来週ライブだし。そこでなんか起きるかも。」
友人A「そんなわけないじゃん。いつもどおりだよ。」
ゆん「まったくお前は。いいじゃないか、いつもどおりだって。」
友人A「変化が欲しいのよ。わたし。」
ゆん「そうかー。」

そうぼやく彼を気にしながら僕たちは準備を進めた。

当日。

友人A「ふうー!」
ゆん「お疲れ様。」
友人A「おう、おつかれ!」
ゆん「良かったと思うよ。」
友人A「盛り上がってたねー。今回は共演者に恵まれた。」
ゆん「そうだね。あのバンドとか。」
友人A「そうそう。なんだよ、あの人気。うらやましいわ。」

僕らの目線の先には小さな人だかりが。

友人A「あのくらい人気になりたいなー。」
ゆん「そうだな。」
友人A「なんかあやかれるかも!ちょっと挨拶してこようっと!」
ゆん「あ、ちょっと待って!!」

何故あんなに人気なんだ?

はっきり言ってキャリアも僕たちのほうが長そうだ。
演奏も特別上手、というわけではない。
何か特別な何かがあるのかも・・
そんな好奇心が僕に芽生えた。

友人A「どうもー、お疲れ様です!」
男A「おう、お疲れ!!ありがとね!」
友人A「コチラこそ、ありがとうございます!!」
男B「いやいや、楽しかったよ。」

明るく出迎えてくれたそのバンドのメンバーたちと談笑していた僕たち。

友人A「すごい人気ですねー。すごいファンじゃないですか。」
男A「そうでもないよー!今なんか少ないほうだからな。」
ゆん「それはすごいですね。」
男B「”あいつ”が外出してるからね。」
友人A「あのギターの人ですか?」
男A「そうそう、下のバーのトコにいるんだけど、終わる頃には戻って来いって言ったのに。」
ゆん「・・バー?」
男B「そうなんだよ。自分の出番が終わったら片付けもしないで飲み行きやがって。」
友人A「自由ですねww」
男A「迎えに行くか。仕方ない。君らも来るか?」
友人A「あ、行きます!!」

そのまま僕らは併設されているバーで打ち上げをすることに。

男B「どこだー?」
友人A「いないんですか?」
男A「あ、いたいた!!おい!」

ジュン「お、来たんだ。」

たくさんの人の真ん中に”あいつ”は座っていた。

男A「何やってんだよ、もう終わっちまったよ。」
ジュン「マジで?」
男A「ああ。」
ジュン「呼べよ、寂しいな。」
男B「何回も呼んだっつうの。」
男A「打ち上げやるぞ。」
ジュン「そうか。おーい、皆打ち上げいくぞー!」
男B「皆つれてく気か!?」
ジュン「オッサンだけで飲んで何が楽しい!」
男A「まったく…」

このいい加減な男が…?

いったい何が魅力なのだろう。
その答えは友人の言葉から分かった。

友人A「みんな楽しそうだなー」

彼の回りの人は皆笑ってる。

ゆん「雰囲気かな。」

友人A「ん?なにが??」
ゆん「うん?あの人の人気は。」

ゆん「”あいつ”に興味がでてきた。ちょっと話してくる。」

友人A「ちょっと待って!俺も…」

僕はジュンと近づいてみることにした。

続く。

2 返信
  1. 隈
    says:

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    ゆん視点も楽しめるね。
    主人公が入れ替わる小説みたいだわ。
    実際違うわけだがw

    続編楽しみにしてるよん☆
    その日ゆんの身に何が起きたのかw

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